「ニセモノ天国?ニセモノ地獄?」

2003年(平成15年)を上海で過ごしましたが、ありとあらゆるニセモノに出会いました。
ブランドバッグ、キャラクター商品、電気製品、海賊版のCDやDVD、ゲームソフトなどなど。
本物を探すほうが難しく、何も信用できなくなります。
妙に安いものはみなニセモノと思った方が正しいでしょう。

かといって、ちょっと高いニセモノを買ってしまうと・・・これまたつらいものです。

さて、中国の商標法は、世界的なルールにしたがって先願主義(先に登録出願した方が商標権者となる)を原則としています。
そこで最近よく起こっているのが、日本その他の外国企業が中国以外で登録している商標を、中国で第三者に先に登録されてしまうという問題です。
日本では、「アフロ犬」「無印良品」「クレヨンしんちゃん」などでこの問題がニュースになりました。
これをやられると、いざ中国市場に本物を売り込もうとしたときに、中国での登録商標を侵害する「ニセモノ」として商品撤去処分や在庫の没収を受けてしまいます。

譲渡費用を要求する目的で、多くの商標を一手に登録している企業もあるようです。
いったん合法に登録された商標を取消無効にするのは至難の業ですから、十分にご注意ください。

(細川歓子)

2006年04月18日